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True love for great sound unites us.
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"声のオートフォーカス機能"を備えた初のマイク「RAY」のことは、もう聞いたことがあるのではないでしょうか。この画期的な新機能を支える技術を理解したとは思いませんか?
この記事では、「AURA(オーラ)テクノロジー」について、その誕生から始まり、詳細に深掘りしていきます。
150年前、世界で初めてのマイクが発明されました。それ以来、変わらないことがあります。
あなたがマイクから離れれば信号は細くなり、音量(レベル)は下がる。近付けば音量は上がる。指向性マイクには「近接効果」があり、マイクの近くでは声は太く、低域が強調されて聞こえるようになる。
レコーディングの世界では、これは当然のこととして受け入れられています。LEWITTが目指すのは、素晴らしいあなたの「音」を、できるだけ簡単に実現することです。LEWITTは、そんな技術的制約を乗り越える、新しい製品のあり方を日々模索しています。
ということで今日は、「AURA(オーラ)テクノロジー」(特許出願中)による"声のオートフォーカス機能"を備えた初のマイク「RAY」をご紹介します。「AURA」があれば、収録中にマイクとの距離を気にする必要はなくなります。表現に集中して、もっと自由に動き回ってもOK。それでも「AURA」と「RAY」が素晴らしいレコーディングを保証します。
「AURA」の動作範囲は5~100cmです。
AURA はToFセンサー(光の飛行時間を計測して距離計測を行うセンサー)を使用して、マイクからの距離を測定します。この情報は、距離の変化を補正するために、音色(トーン)と音量(レベル)を調整するために使用されます。
「AURA」は、距離に応じて動的に反応するフィルターで、音色の変化を補正します。このプロセスにより、音のバランスが調整され、近接効果が補正されます。
また、音量を一定に保つように調整するため、マイクから離れても"フォーカス"は維持され、非常に近づいても信号が歪むことはありません。
調整は、「AURA」センサーからデータを受信するマイクロコンピューターによってリアルタイムで行われますが、音声信号は100%アナログのままです。
「AURAテクノロジー」開発時の一番の課題は、+48Vファンタム電源のみで動作させることでした。素晴らしい音のマイクを開発すること自体が大きな挑戦です。しかし、この高度な機能を最小限の電力で動作させることこそが、開発の最も難しい部分でした。
「AURA」は検出できる中で一番近い物体に合わせて「RAY」の設定を調整します。カメラの"オートフォーカス"を思い出してください。レンズを手で覆えば、手にピントが合います。
「RAY」が安定して機能するように、マイクをできるだけあなたの近くに、かつ正面に置いてください。また、マイクを高い位置に置き、口元に向けて、下を向くように配置するのも効果的です。この配置では、あなたの頭が「RAY」に最も近い物体になるため、「AURA」の動作に最適で、手の動きによる誤作動の可能性を最小限にすることができます。
「RAY」は、距離に応じてあなたの声のボリュームを一定に保つよう調整します。つまり、マイクから離れるほど、周りの音も大きくなってしまいます。「RAY」のセルフノイズは非常に低いため、静かな部屋なら問題ありません。しかし、騒がしい環境や部屋で録音する場合、問題になる可能性はあります。
その場合は録音の質を上げるために、マイクの近くにいるようにし、部屋の中の不要な音源を減らしましょう(窓を閉める、扇風機やエアコンを止めるなど)。
「AURA」は、もう一つの画期的な機能を実現しました。「Mute by Distance」です。
「AURA」センサーは距離の情報を使用するため、マイクから一定以上の距離離れると、自動的にミュートする機能を実装することができました。それが「Mute by Distance」です。
あなたがマイクから一定以上の距離離れると、「AURA」は信号を-70dB下げ、実質的にミュートされます。
「AURA」は、常に最も近い人または物を基準として、ミュートとミュート解除を行います。閾値より近い物体からの音を遮断することはできません。
この機能は様々な用途に役立ちます。