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自宅でボーカル・レコーディングを始めよう

Dec 6, 2024 7 min read

Philip Stempel

自宅でボーカルのレコーディングがしたいけど、どうすればいいかわからない?いい音で録音する方法が知りたい?お任せください。LEWITTには多数のオーディオのエキスパート、プロのレコーディングエンジニアたちが在籍しています。このブログでは、ボーカル・レコーディングの基礎を解説します。これを読めば、ボーカル・レコーディングに自信がつくはずです。

Record vocals

ボーカル・レコーディングのための正しい機材

まずはすべての前提として、「正しい機材がないから」と、レコーディングを諦める必要はありません。もしレコーディングをしたいなら、古いスマホやノートパソコンの内蔵マイクでも、とにかくやってみることです。

曲やパフォーマンスの素晴らしさこそ、最も重要なことです。

とはいえ、もしプロになろうとするなら、正しい機材は必要です。

基本的なボーカル・レコーディング機材

理想的な必要機材は以下の通りです。

  • マイクロフォン
  • XLR(キャノン)ケーブル
  • オーディオインターフェイス
  • ヘッドホン
  • マイクスタンド

もしUSBマイクがあるなら、それでも大丈夫です。

もしマイクスタンドを持っていない場合、手で持つことも考えられますが、お勧めはできません。マイクを触ることで、レコーディングに不要なノイズが乗ってしまう場合があるためです。

迷ったら以下のLEWITTの製品を使ってみてください。素晴らしいボーカル・レコーディングができるはずです。

LCT 240 PRO

ホームレコーディングに最適

 

RAY

あなたを捉えるマイクロフォン

 

LCT 440 PURE

ピュアなスタジオサウンドを体感

 

レコーディングをする場所

さて、機材が揃ったら次は場所です。できる限り反響の少ない場所を選びましょう。お風呂、キッチン、床や壁の隠れていない何もない部屋などは真っ先に避けるべきです。

寝室がある場合、レコーディングに適している場合が多いです。ベッドやカーペット、押し入れ、枕などが、反響を吸収するためです。

できるだけ柔らかい家具があり、壁や床が柔らかいもの、例えばカーペット、ソファ、ベッドなどで覆われた部屋で録音しましょう。

部屋の中で手を叩いて反響を確認するのもいいでしょう。いろいろな場所を試し、反響が一番少ない場所を選びましょう。

Recording vocals at home

もしもっと知りたい場合はこちら "Acoustic treatment for recording and mixing".

マイクの配置

次はマイクの配置についてです。

マイクによって違いますが、"カーディオイド"の指向性を持っているものが多いです。カーディオイドのマイクは正面からの音に一番強く反応し、逆に背後からの音は受け取りません。これを利用しましょう。

cardioid polar pattern

ノイズの多いものがマイクの背後に来るように設置しましょう。これは多くの場合コンピューターになるでしょう。外がうるさい場合、窓を背にするのがいいかもしれません。

マイクスタンドにマイクを設置し、可能ならショックマウントも装着しましょう。床や机から伝わる振動によるノイズを軽減できます。

息や唇のノイズを軽減するにはポップガードが有効です。さらに、マイクを若干傾けるのも有効な場合があります。

マイクの高さをそろえたら、もう準備完了です。

LCT 440 PURE

パフォーマンス中はマイクからの距離を一定に保つことが、音質や音量を安定させるためには重要です。一般的に、12-30cmの距離が有効とされています。

しかし、パフォーマンス中一箇所に縛り付けられるのが嫌な人もいるでしょう。そんなあなたのためのマイクがあります。

RAYは、あなたとの距離を測定して、音色と音質を常に一定に保ちます。それはいわば"声のオートフォーカス"。気になったら製品ページをチェック!

RAY

あなたを捉えるマイクロフォン

 

マイクの設置についてさらに詳しく知りたい方はこちら "Top 10 tips for recording vocals in a home studio

オーディオインターフェイスのセットアップ

XLRケーブルでマイクとオーディオインターフェイスを接続しましょう。

次にゲインを設定します。高すぎると信号がクリッピングし録音はめちゃくちゃ。逆に低すぎるとノイズの影響が大きくなり過ぎてしまいます。

最近のオーディオインターフェイスはオートゲイン機能を備えている場合も多いです。もしあなたのインターフェイスにその機能があれば、無用なミスを防げるでしょう。

もしオートゲイン機能がない場合、以下の3ステップが有効です。

  1. 曲の中で一番大きい声を出す部分を歌う。
  2. それがDAW上で-12から-14dBFSになるようにゲインを調整する。
  3. -10dBFSを超えないように注意する。

ゲイン調整についてもっと知りたい方はこちら "What is gain staging?"

DAWのセットアップ

DAW

次のステップはDAW上でトラックを作成することです。新規トラックを作成し、入力としてお使いのオーディオインターフェイスを指定しましょう。

DAWのプロジェクトが整理されていることは重要です。

  • トラック名をつける(メインボーカル、バックボーカル、アドリブ等)。
  • ボーカルトラック全てに同じ色をつける。
  • ボーカルトラックフォルダーを作成する。

プロジェクの始めから気をつけていれば、後が楽になるはずです。

DAWが整理されていればミックス、レコーディングがずっと楽になるでしょう。

実際のレコーディングの際には、レイテンシーを最小限にすることが有効です。レイテンシーを少なくするにはいくつかの方法があります。

  • バッファサイズを小さくする。※CPUの性能以上にバッファサイズを小さくしすぎると音飛びが起きます。
  • CPU消費の激しいプラグインを止めたり、オーディオトラックにバウンスすることで、CPUの負荷を減らす。
  • ボーカル以外のトラックを一度全てバウンスしてしまって、新しいセッションを作成するのも有効です。
  • DAWに低遅延モードがある場合それを使用する。

レイテンシーについてもっと詳しく知りたい場合はこちら "How to get low latency for your audio interface"

レコーディングの手順

全ての準備が整いました。レコーディングを始めましょう。

レコーディングを始める前に、他のトラックが完成しているようにしましょう。素晴らしいボーカルパフォーマンスのためには、トラックが完成しているのが理想的です。

逆に、例えばアコースティックギターのみのトラックでは、正しい音程を歌うのは難しくなります。

素晴らしいパフォーマンスに一番重要な要素はなんでしょうか?シンガーがリラックスしていることです。

制約を可能な限り取り払い、パフォーマンスのみに集中できることが、良いパフォーマンスの条件です。

リラックスしたパフォーマーこそが、最高の結果を生む。

Home recording vocals

水分補給も忘れずに。水やお茶、気が向いたら蜂蜜ドリンクもいいでしょう。

では、ついにレコーディングを始めましょう。一般的にいいとされるテクニックをいくつかご紹介します。しかし、最も重要なことは、あなた自身が納得できて、満足のいく方法を見つけることです。アーティストは一人一人皆違います。絶対的に正しい方法はありません。

  • 区間(Aメロ、サビ、ブリッジなど)毎にレコーディングする。一箇所満足のいくレコーディングができてから次へ進む。
  • やりすぎない。数テイクレコーディングした後は、一度落ち着いてからもう一度レコーディングを聞いてみるべきでしょう。
  • メモを取る。どのテイクが良かったか、どのテイクが静かでどのテイクが力強かったか?メモがあると、後のミックスが楽になります。
  • 休憩して、試しにスピーカーで聞いてみる。新しい視点が開けることもあります。
  • やめ時を知る。今回のレコーディングが十分良かったか、もしくはもう1テイク必要かを判断するのは重要です。これには経験が必要なので、最初は分からなくても大丈夫です。

このブログで学んだことが、あなたの次のレコーディングに活かせたなら幸いです。

それでは素晴らしいレコーディングライフを!


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